先週末

先日、奈良県花きさん(市場)にて講演を90分させて頂きました。
僕の話は半分くらいで質問にお答えする形で進めさせて頂きましたが、普段お花屋さんがどんなことを疑問に思っているかとても興味があり僕が色々と勉強をさせて頂いた形になりました。

僕はふらっとお花を買いに来たお客さんに、
今育てているけど、なかなかうまく育たない。
そんな方に一言アドバイスするなら植え替えをするタイミングと葉を切るタイミングを覚えてもらったらどうでしょうか?という話をさせて頂きました。

クリスマスローズを庭で育てていて一番楽しい瞬間はなんでしょうか?

人によって違うとは思いますが僕は、春「花芽」がたくさん見えてきた時です。

もちろん可愛い花が咲けば嬉しいに決まっていますが春の山菜を見るような植物としての力強さを感じる瞬間が好きです。ふきのとうが地面から出てきた瞬間とかそういう感じです(笑)

たくさんの花を咲かせる為に
できる限り育てやすく、枯れにくく、美しい株姿になる品種の作出

これが僕が今の育種のコンセプトです。

できる限り、植物の改良によってガーデナーさんの花のあるくらしをアップグレードできるかが僕の考える課題ですが、どうしてもやって頂きたい「作業」が発生します。それは、春の植え替えと肥料です。

根が回り切った状態で迎える日本の夏は非常に過酷な環境になります。夏が来る前に水をやったらすっと抜けていくだけの土を足す作業をすること。新芽が出てきたら肥料をやって立派な葉を作ること。立派な葉は株元を涼しく保つだけでなく、夏に花芽を作る為にはどうしても必要なものになります。

逆に言えば、春、立派な葉を育てる事が出来れば来年たくさんの花が咲くことはほとんど成功と言っていいレベルです。

たくさんの花を咲かせて自分の庭で「感動」という体験のお手伝いができるよう3月まで色々な所に出かけていこうと思いますので、ぜひ遊びに来て下さい!

写真はとっても良い香りがするボッコネイ。
今日は一日暖かくてハウスの中で良い香りが広がりました。

なにかのにおいに似てるなぁと思ったら毎日使ってる洗顔でした(笑)

この度は、生産者である僕にこのような機会を与えて頂いた奈良県花きの皆様、来ていただいたお花屋さんのみなさん、ありがとうございました。